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Artwings Workshopの基本理念

 

 

 

 

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2016年秋、「ワイルドライフアートの未来へ、新たな1ページを」という想いを胸に、7名のアーティストが集いArtwings Workshop (アートウィングズ・ワークショップ) は誕生しました。

 

ワイルドライフアート―1960年代から70年代にかけて北米を中心に成立し、その後この日本でも広がりを見せてきました。しかしワイルドライフアートはいま、かつての大きな方向性を徐々に失いつつあるように見受けられます。

これまでワイルドライフアートと言えば、対象とする野生生物を自然の中に追い、その生態環境までをも視野に入れて捉え、そしていわゆる科学的根拠に基づく空想を交えながら、彼らが生きる姿を絵画として可視化する―それこそがおそらくワイルドライフアートの最大の魅力であり、そして価値でした。それは今でも基本的に変わりはないと言えるでしょう。

ところが今日、デジタル化に伴って急速に進歩を続ける映像技術・撮影技術が、こうした魅力や価値を大きく変容させている、あるいは低減させていると言っても言い過ぎではありません。これまでワイルドライフアーティスト達が膨大な時間をかけて積み上げてきたものをあっという間に凌駕してしまった部分があることは否めない事実です。

ただ、こうしたデジタル化の流れが悪いと言っているのではありません。様々な生き物たちの生態の現実を克明に捉えた映像は、今や当たり前となり、しかも私たちはそれらをいつでも簡単に見ることができる―これは大変素晴らしいことです。より多くの人々が自然や野生生物の実態を興味深く知る機会が急激に増えること、そしてこうして生まれてくる映像や情報が、アーティスト達の新たなる創造を大いに刺激していることもまた事実だからです。

 

ではこうした時代のなかで、ワイルドライフアートは今後どこへ向かうべきなのでしょうか?またワイルドライフアーティストは何を目指して制作していくべきなのでしょうか?

「大きな方向性を失いつつある」のではなく、「新たな局面を迎えつつある」と捉えるべきなのかもしれません。その答えを共に模索し、ワイルドライフアートの新たな可能性を押し拡げていこうというのが、まさにこのArtwings Workshopが生まれた背景であり、また同時にミッションだと言えます。

 

そしてその新たな可能性を押し拡げる鍵は、各々のアーティストの個性―独自の理論、哲学、さらにそれを説得できるだけの高い視覚化技術など―に存在していることは間違いありません。いや、今まで以上にその個性を強力に打ち出し、互いにぶつけ合い共鳴させていくことが求められてい

 

 

 

 

 

 

 

 

ると考えられます。

それはなぜか?それはもう一つの大きな流れ、つまり急速な自然環境

の変化に我々人間だけでなく、ほぼすべての生命がさらされている現実が存在するからです。いま世界の中には、この都合の悪い現実にフタをして見えなくしようという動きも見受けられます。確かに都合の悪いことは聞きたくありませんし、見たくありません。この本能に逆らうことは容易ではありません。だからこそいままさにアートの力が必要なのではないでしょうか?デジタル映像化された説明的な現実とは別に、個々のワイルドアーティストの願いと美意識によって咀嚼され、視覚化された現実がより大切になってくるのではないでしょうか?

 

このArtwings Workshopに集う7名は、それぞれ独自の理論と哲学、そしてそれを視覚化する高い表現能力を持った作家たちだと自負しています。実際わずか7名ですがその表現は実に幅広いものがあります。しかし各々が心から望んでいることに、その表現ほど大きな違いはありません。それがこのArtwings Workshopが発展していく原動力であり、基本的な形だと言えます。今後は国内のみならず世界規模で、海外アーティストや団体との交流などを進めながら、幅広い活動の可能性を探っていきたいと考えています。そして、ワイルドライフアートのさらなる発展のために、私たちは自らの作品を通じて、より多くの方々と共有できる価値を創っていきたいと考えています。

 

 

 

 

 
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